唇にキミの色(岩下慶子)1巻を読んで感想。ちょいネタバレ。
皆さんはジャケ買いしたことありますか?もーね、この作品は本当に絵がキレイなんですよ。
リアルな描写に心奪われること間違いないです!
主人公の加倉井彩(かくらいあや)は、美人で勉強も出来て、絵の才能もあり男子にもモテる存在でしたが、美術部顧問との無理矢理キス現場を別の教師に見られて、彩が誘ったと誤解をされます。それ以来、皆手の平を返したように彩から離れていき、心を閉ざしてしまいます。
ある日フランスから帰国子女の佐田アイム(さたあいむ)が彩の学校に転校してきます。
「転校生」この響きに誰もが、少し期待してしまうのは何でしょうかね。だいたいは、期待とは違うことが多いのですが、このアイムはブロンドの髪に彫刻のような体、完璧なルックスなので、転校初日から注目の的となります。
偶然、席が隣になり自分の色を消そうとして「透明」になろうとする彩に興味を持つアイム。
学校帰りに捨て猫を抱いて無邪気に笑う彩を見たアイムは、この子猫の親になってあげると言ってくれます。「明日までに名前決めておいてね」と言われて、彩はきっと自分が名前を決めなくても誰かが決めてくれるだろうと考えていましたが、「加倉井さんに決めてほしいって思ってる」と念をおされます。
アイムが皆の心を掴んでクラスの中心になっていく姿や、自分はこの状況からは抜け出せない!って思っていた彩の世界を見事に変えていってくれます。
そんな中、二人だけの美術室でキスされ「キミだけの色を(オレ)に見せてよ」と言われ心を奪われていきます。このさり気なく出来るボディタッチ。そして絶妙なキスのタイミングといい、かなり女の子慣れてしているのは、わかりますね。完璧王子なのでフランスでもモテていただろうし、この流れは自然にできてしまうんでしょう。
どの重要なシーンも一枚の絵になるように美しく丁寧にリアルに描かれているので、現実のようなお話かと錯覚するぐらいです。
彩もアイムもお似合いの二人なので、見ていて安定の心地よさです。キラキラした二人の世界はまぶしくて、はっさくの凍った心を溶かしてくれるようです。満たされます。
ちなみに私の勝手なイメージですが、フランスの人ってきっちりシャツのボタンを留めてるイメージなんですよね。アイムもきっちりボタン上まで留めてるのですが、個人的には清潔感があって好青年な印象がキュンときます。
2巻につづく。
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