『未』成熟(Maria)5巻を読んで感想。ちょいネタバレ注意。
やっと待ちに待った5巻が発売されました!
これまでのお話しは・・・幼い頃、初恋の男の子・快陽(はやひ)から突然拒絶され傷ついた過去を持つ千暁(ちあき)。それゆえか恋愛に対しては心動かず、どこか冷めていた。家庭では、継母から陰湿ないやがらせを受ける毎日。唯一の理解者である祖母と2人で暮らすため、キャバクラで働く日々を送っていた。そんなある日、千暁の働くキャバクラに偶然快陽が現れた!?久しぶりの再会に高鳴る胸を抑えつつ、キャバ嬢・アキとして接客に徹するけれど・・・。念願かなって一緒に住み始めたのも束の間、突然の事故で帰らぬ人となってしまった祖母。落ち込む千暁に追い打ちをかけたのは弟の大倭(やまと)からの告白だった。力任せに想いをぶつけられ、家族の関係に亀裂が入ってしまう。一方、大倭から千暁への告白のメールを盗み見た継母は、キャバクラに押しかけ千暁を無理やり辞めさせる暴挙にでる。そんな中、千暁の妊娠騒動勃発!?快陽とのセフレ関係や大倭によるレイプと、父親が誰かわからず不安を覚える千暁に対し快陽は自分の子だと断言し、結婚を申し込む。そして自分の抱えるトラウマを千暁に打ち明けーーー。
前回がモヤモヤした終わり方だったのですが、今回はスタート早々に妊娠してなかったことが判明します。
そして、キャバクラで働くことを父親にも認めてもらえ、千暁のことを元気づけて応援してくれる仲間もたくさんいるし、継母からの嫌がらせも止んで、大倭ともホンモノの姉弟に戻れる。
いいことずくめなはずなのに、一番気になる快くんからの連絡はこない。
1ヵ月も連絡がなく、待つことを辞めた千暁は傷つく勇気を持って快くんに会いに行く。
久しぶりに会った快くんは、今までの冷たかった態度とも違う、感情が死んでるみたいな状態で・・・・
千暁「あの 急に来て ごめん なさい・・・」
「連絡 待ってたんだけど」
「どうしても もう待てなくて・・・」
快「ちょうどよかった」
「したくて たまってたから」
この違和感を千暁は知っていた・・・それは幼い頃に突然、拒絶された時と同じだと気づく。
千暁は必死に快くんに訴える。
もう あたしを 置いていかないで・・・!という思いを込めて。
そんな時、一本の電話が鳴る。
快くんの母親が自殺未遂をしたとの連絡が!?
平常心を装っているけど、快くんの手は震えていて・・・
そばにいたい千暁はついていくことに。
(千暁)ーーー前は
快くんが あたしをおばあちゃんの元へ送ってくれた
一緒にいてくれて心強かった
今度は
あたしがそばにいるから
快くんの家には母親と父親がいて、今回の自殺未遂で雰囲気は最悪な状態に。
そんな中、千暁は和やかなムードをつくることに徹する。
久しぶりに母親の穏やかな表情をみた快くんは、今までの出来事をすべて話してくれる。
快くんの歪な、家族のカタチを知ることになった千暁は、自分にもわかると感じるが・・・
ただ当時から自分には助けてくれる人が周りにいたけど、快くんはずっとたった1人で戦ってきたんだと気づく。
5巻では快くんが、どんな人生を歩んできたかとか、どんな思いをしてきたかなどの心の内を知ることができるストーリーでした。
ずっと謎だった、幼い頃に突然離れていった理由など、謎が明かされる大事な1冊です。
最後には、やっとお互いの心が通じ合って、終了です。
快「千暁ちゃん・・・」
「俺はずっと」
「お母さんや従姉の」
「男に対する執念とか欲望とか」
「暴走する姿を見てきて」
「女っていう生き物が怖くなった」
「信じられなくなった」
「正直・・・恋愛も結婚も」
「普通に・・・ちゃんと出来る自身がないーー」
「こんな俺を知って」
「手に負えないって思うのが本心なら」
「俺のこと切り捨ててくれてもいいよ?」
千暁「あたしも快くんを好きすぎるけど」
「暴走はしない」
「だって」
「快くんの幸せはあたしの幸せだから」
「快くんを傷つけるようなことはしたくないし」
「しない」
「神様に誓うよ」
「だから」
「快くんのそばにいさせて・・・?」
「ください・・・」
すべての思いが通じたときに、大粒の涙が快くんの頬をつたう。
やっと2人が向き合えた瞬間です(´艸`*)
なんだかんだで、良い終わりとなりました。
ラブラブの2人も見てみたいですが、今回はあの恐怖の継母が出てこなかっただけに何か企んでいそうで怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
6巻に続きます。
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