グッドナイト(南Q太郎)1巻を読んで感想。ちょいネタバレ注意。

何気なく読んだマンガでしたが想像以上のお話で涙が出ました。

主人公・綿貫晴子(わたぬきはるこ)は魂が抜けたような目で毎日の雑務を淡々とこなしている。

なんでこんなことになったのかは、ちらりと見えてくる過去のお話で明らかになってきます・・・。

今は心も病んでいて精神科に通い薬を大量に処方されている。

 

ドクター「だいぶお疲れのようですね」

 

晴子「はあ・・・・」

「実は義母のボケが進行してきてて」

 

ドクター「それは大変ですね」

 

晴子「こっちが頭おかしくなりそうですよ」

「ハハ」

「なんだかウケますね」

 

「嫁にきたばかりの頃は私の方が怒鳴られてばっかだったんです」

「でも今は私が怒鳴りつけてるんです義母を」

 

昔、晴子は夫・和雄(かずお)の姉の寿子(ひさこ)に自分の赤ちゃんを養子に出している。

それも義母の命令に逆らえない夫と、上手く丸め込まれた実母。

誰一人自分の見方になってくれる人がいなくて泣く泣く手放したのだ。

実の子を奪われた晴子はそれからだんだんと壊れていった。

 

義母「晴子さんいいね?」

「もう親族会議で決まったことなんだからね」

「その子は和雄の姉の寿子にやる」

「寿子のとこはもうこどもはできんのよ だから」

「くれてやってちょうだい」

 

「あんたはまたこれからどんどん産んだらいいから」

 

晴子「和雄さん?」

 

和雄に助けを求める晴子。

 

和雄「晴子 頼む」

 

義母「そしたら ほら こっちに」

「親せきなんだから いつでも会えるんだよ」

「なに泣くことあるのよ」

 

それからしばらくして妊娠した晴子。

無事に元気な男の子・和希(かずき)を産んだが・・・

それが憎い義母にそっくりの顔なんだ(>_<)

養子に出した子供・まほの性格は義理の姉・寿子にそっくりになってるし・・・

 

生活をしていても和希を重ねて大嫌いな義母に見えてしまう。

寿子はしょっちゅう実家に来ては、何もせずに居座り続ける。

そして義母と一緒になって晴子を召使のように扱うのだ。

 

このマンガのスゴイところは、一見ちゃらんぽらんな義理の姉の夫・政志(まさし)がまともに見えてきたり、誠実そうな晴子の夫・和雄の歪んだ心が見えてきたり、後から後から登場人物の心の闇が垣間見えるところ。

 

 

保育園からの帰り道、和希が駄々をこねだした。

 

晴子「和希 帰るよ」

「どうしたの早くして」

 

「ねえ」

 

和希「まほちゃんまだいるよね・・・」

 

まほに陰で意地悪されるので帰りたくない和希。

車に乗っても機嫌悪そうな顔をしている。

 

晴子「ほんとおばあちゃんと同じだ その顔」

 

和希「おばあちゃんににてるから」

「おかあさんはぼくがきらいなの」

 

晴子「なに言ってんの?」

 

まほは晴子に似ているけど和希は義母にそっくり。

どんな言葉に出して言わなくても、和希は母に愛されていないと感じてる。

 

晴子が我慢できずに家を飛び出した時に和希が泣き出したシーンには、はっさくも涙が流れました。

もちろん晴子は和希も愛してるんんだけど、我が子を通して見える義母の影。

憎しみが強すぎて抑えきれないんだろね。

 

それでも、この家にしがみついているのは、まほに会えなくなるから。

 

晴子「声をきくと・・心臓をぎゅっとつかまれたように苦しくなって・・・」

「時々・・・手もふるえて」

 

ドクター「いつごろからですか」

 

晴子「もうずっとです」

「おかしいと思ったのはここ数年です」

 

ドクター「ふん ふん」

「そうとうストレスを感じてらっしゃいますね」

 

晴子「そう・・・だと思います」

「いつも怒鳴ってるか悪態をついているかで・・・」

「あんな人はじめて見ました」

「どこ見てるかわからない目なんです」

 

ドクター「人を変えることはできないですから」

「そういう人とはなるべく距離をとったほうがいいですね」

 

晴子「・・・・・」

 

ドクター「薬を処方します」

「少しそれで様子を見てください」

 

病院に行っても薬をくれるだけで解決策がまったくみえない。

 

和雄「ずっと女が嫌いだった」

「自己中心的で嘘つきで意地汚くてうるさくて」

「ああいうのばっかりだって思ってた」

 

「なんでだろうな」

「晴子は全然違うな」

「晴子は優しいよな」

 

「親父を看取ったら・・・」

「そしたらここを出よう」

「家を借りて和希と3人で住もう」

 

そう言ってくれてたのに、和雄は浮気しているみたいだし・・・

義父だけは晴子の肩を持ってくれて唯一、義母に意見が言える人。

だからその恩を今は介護という形で返してるのかな。

晴子の正義感の強さがそうさせているのだろうけど、もう見ていて辛い。

 

晴子が可哀想でしかたない1巻でした。

 

2巻へと続きます。

 

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