コウノドリ(鈴ノ木ユウ)2巻を読んで感想。ちょいネタバレ注意。

2巻は未成年妊娠、無脳症、被膜児、喫煙妊婦〈前編〉がはいっています。

産科医は医師の中で唯一、生命を奪う権限(人工妊娠中絶)が与えられている。

 

(コウノトリ)小さな生命を助けるために

全力を尽くすコトもあれば

その小さな生命を絶つのに

手を下すコトもある

 

それが産科医の仕事だ

 

 

日本では年間20万件以上の人工妊娠中絶が行われている

これは年間の出産件数のおよそ5分の1の数字だ

人工妊娠中絶が認められているのは母体保護法という法律で

母体の健康上の理由

経済的な理由

あるいは強姦などの暴力行為による場合に行うと定められている

 

そして今回のケースは未成年の妊娠です。

高校生の女の子が相手の男の子に迷惑をかけたくないからと内緒で診察やってきた。

相手の名前も言いたくないし親にもバレたくないと言うが・・・・

 

未成年者、特に中・高生が中絶手術を行う場合はパートナーの男性と両親の同意書が必要になる。

さらにパートナーが未成年者の場合は、その両親の同意も必要になる。

 

人工妊娠中絶には初期中絶と中期中絶の2つがあって、初期中絶は妊娠12週未満までに行われるものをいい、1日で終わる手術。

そして妊娠12週から22週未満までに行われるのが中期中絶。

 

今回診察に来た女子高生はすでに13週なので中期中絶となる。

 

中期中絶は子宮の入り口を拡げて人工的に陣痛を誘発させるので通常の分娩とかわらない。

数日間の入院が必要になるし体への負担が大きくなる。

そして中期中絶は終わった後に役所に赤ちゃんの死産届を提出しなければなりません。

死産届は受理されると火葬許可証が発行されて、指定された日時に赤ちゃんを火葬しなければなりません。

 

コウノトリ「初期の人工妊娠中絶は手術です」

「中期の人工妊娠中絶は手術ではありません」

 

「お産です」

 

もともと生理不順だったせいもあり診察に来るのが遅れてしまった彼女は果たしてどのような決断を下すのか。

とても難しい選択を迫られる。

この、コウノトリ先生の患者さんへの優しい語り口が毎回好きです。

なかなか心に寄り添ってくれる先生は少ないですが、コウノトリ先生みたいな人がいたら絶対にここでお産するわ(^^)

 

2話目は無脳症のお話。

 

無脳症の正式名は大脳皮質形成不全症と言います。

簡単に説明すると背骨から後頭部の脳幹までは発達したけれどその先の脳半球が形成されていません。

つまり、脳がない。

赤ちゃんは胎内では生きていけるけど、外の世界では生きられません。

 

そんな診断をされた女性のお話です。

 

お腹の中で元気に動いていて胎動を感じられるのに、中絶しなければならない現実と向き合う過酷なお話。

 

コウノトリ「助けられないとわかっている赤ちゃんのために医者はその家族と一緒に悩むことはできない」

 

下屋「じゃあ 悩み苦しむのは川村さん夫婦だけだと?」

 

コウノトリ「そうだよ」

 

「産科医は無力だ」

 

産科医の先生もこうやって一個人として悩んで苦しんでいるのかと思うと毎回読むたびに胸が苦しくなります。

 

(コウノトリ)出産は病気ではない

だから皆 幸せなものだと思い込んでいる

 

多くの妊娠 出産を見れば見るほど思う

 

出産は奇跡なんだ

 

だから人は純粋に喜んだり嘆き悲しんだりする

 

その奇跡を前に産科医など無力なのかもしれない

 

それでも

 

たとえ そうだとしても

 

僕はコウノトリだ

 

 

3話目は被膜児。

 

被膜児とは破水せず卵膜をかぶって産まれる児でただちに被膜しないと児の呼吸が妨げられる。

 

まだ研修医だったコウノトリが当直のアルバイト先で経験した妊婦が被膜児だった。

当時から働いていた助産師の小松さんに助けられていたなんて・・・この時からの付き合いだったんだね(*´ω`*)

そして、あの四宮先生もここからの付き合いなんだ!

四宮先生の笑顔がレア過ぎる!(^^)!

 

 

最後の4話目は喫煙妊婦〈前編〉。

 

妊娠が判明してから禁煙をする女性は多い。

しかし約5%の女性は妊娠中も煙草を吸い続け

さらに24歳以下の妊婦ではおよそ10%が煙草を止められないでいる。

 

そして、ここにも煙草を止められない妊婦が一人・・・

 

彼女もタバコを止められない。

友達も喫煙してたけど無事に出産してるしとコウノトリに同意を求めるが・・・

 

妊娠中のタバコのリスクはまず赤ちゃんの低体重。

血管が細くなって赤ちゃんに十分な酸素と栄養が届かなくなる。

あと精神発達にも影響があると考えれれる。

 

流産率は2倍に増えて、早産に関しても1.5倍になると言われている。

そして怖いのが常位胎盤早期剝離。

妊娠中、分娩中に胎盤が赤ちゃんより先に剥がれる状態を言う。

それによって酸素と栄養の供給が絶たれて赤ちゃんは低酸素症や循環不全を起こし最悪の場合胎児死亡に繋がる。

これが起きた場合、赤ちゃんの死亡率は30%から50%、母体にとっても大量出血というリスクがある。

大量の輸血や子宮摘出を要することもある。

これも最悪の場合4%から10%の割合で母体死亡に繋がる。

早期剝離の通常の発生率は1%から2%。

喫煙している場合は約2倍のリスクになる。

 

コウノトリ先生からこれだけの説明を聞いてもこの妊婦はタバコを止めないのか!?

そして、本格的に四宮先生も登場。

冷たい対応で患者からクレームの嵐。

院長に呼び出されて説教されるが・・・

 

四宮「患者に好かれても患者を救えない医師と」

「患者に嫌われても患者を救える医者」

「院長ならどちらに診てもらいたいですか?」

 

と相変らず極端な四宮先生Σ(゚Д゚)

四宮先生の辛い過去もチラリと垣間見えるシーンも・・

 

2巻も涙なしでは見れないお話でした。

このマンガを見ていると命が尊いものだと再認識させられる( ;∀;)

3巻へ続きます。

 

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