初恋の世界(西 炯子)1巻を読んで感想。ちょっとネタバレ注意。
西炯子さんの作品はすでに何作も読んでいます。
安定の面白さなのでおすすめです。
主に4人のそれぞれ立場が違う環境にいる女性のお話。
はっさく的には登場人物の共感できる気持ちが多く出てくるので感情移入が激しくできる(#^.^#)
さてさて、お話の内容は・・・
主人公の小松薫は40歳の誕生日を迎えた。
人生ざっくりあと半分・・・
時間なんて腐るほどあって
できることもいくらでもあるはずと思ってたからさ
人生って・・・思っていたより 短い・・・・?
急に不安になってきた薫。
薫の仕事は、提案型カフェでお客様に“豊かな空間で本当においしいコーヒーを”提供すること。
最近3週間かけて断捨離したので部屋がすっきりした。
次は一生使えるものを買うんだと意気込んでいたところ・・・
まさかの故郷である鹿児島へ転勤することに!!
とりあえず1年と言われ・・・
売り上げがいま一つなお店を立て直してくれと頼まれる。
断捨離直後の荷物は段ボール1つ。
東京に22年住んでいてこの荷物。
そしてふと思うのです・・・
みんな
替えが利く
「これ」でなくても
「あれ」でもいい
「私」でなくても
作中に出てくるワードがとにかく胸を刺す。
今まで年齢を重ねてきたけど結局私の人生って・・・ってしんみりしてしまうのです。
そして無事、鹿児島へ到着。
高校からの友人に送ってもらえることに。
“よっさん”こと中松(旧姓 中吉)香織。
旦那は歯科医で子供が2人いる専業主婦。
鹿児島支店のモリノコーヒーをとにかく早く確認したくて、着いて早々にお店をチェックする薫。
そこにある現状に目を丸くして驚くことになった。
モリノカフェはコーヒーとお茶菓子を提供するお店なのに、なぜかランチを始めていて、しかもコーヒーはそのランチのオマケみたいになってしまっていた。
田舎の喫茶店みたいな感じになってしまっていたのだ。
上質な空間で高級コーヒーを味わうという本来のコンセプトからずいぶん外れていた。
店長の鈴木くんはなぜかおらず、店を切り盛りしていたのは若い青年の小鳥遊だった。
見るからに年下であろうバイトの彼に偉そうな態度を取られた薫は、なんとしてもモリノコーヒーを立て直してみせると誓うのです。
40歳になっても女子高生のようにはしゃげる友達がいるのは貴重だなと感じるシーンがたくさんでてきます。
昔にたまたま同じ高校に通っていただけなんだけど、知り合って友達になってこれからの人生も一緒に過ごしていくんだと思うと考え深いものがある。
中学の教師をしている大浦修子。
バツイチの黒岩富子。
主婦の中松香織。
そして薫。
この4人は高校時代に同じ部活だった。
のちにそれぞれの抱えている問題や悩みがわかってくるんですが、隣の芝生は青く見える・・・んですよね。
そして薫が下宿させてもらっている大家さんのキャラが面白くて可愛い。
早く結婚しろと口うるさいんだけど、薫のことを心配してくれてくれる。
独身をほっといてくれない田舎で、薫はこれまでの自分の恋愛を振り返ることになるのです。
そんな時に、
店長 だから男 切れやすいんですよ
バイトの小鳥遊にそんなこと言われてしまった。
彼の料理は最高に美味しくて、一体なぜこのお店に執着するのかわからない。
彼の目的はなんなのか・・・
10こ年下の小鳥遊に翻弄させられる薫。
そして、
偶然休みの日に会った修子の秘密を知ってしまう。
修子が不倫していると知って、考え直すように言ってみたら
人生を捧げても構わないと思うほどの恋愛を小松くんはしたことある?
修子に聞かれたこの言葉が頭をぐるぐると駆け巡る。
1巻は田舎の良さを感じながらも同時に居心地の悪さも感じる主人公の薫。
恋愛からは遠ざかっていたので、小鳥遊のちょっとした行動にも振り回されてしまう。
女子トークがリアルであるある内容ばかり。
活き活きしてみえる友人は実は・・・
みんなそれぞれ悩んでるのよ、生きていくって大変なのよと考えさせられる1巻でした。
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